FACTO member interview vol.4

みなさーん!お久しぶりのmember Interviewです!

今回は第4回目
arbol&FACTO両方の代表である堤のインタビューです^^

堤 庸策 (つつみ ようさく)職業:建築家

国立阿南工業専門学校高専3年修了後、
専門学校アートカレッジ神戸卒業。
田頭健司建築研究所経て、EU、USA放浪後、2006年フリーランスで活動開始、
2009建築設計事務所【arbol】を設立、

シンプルで機能的であり温かみがある空間をテーマに、
建築やインテリアデザインの設計・監理を行っている。
得意分野は住宅の設計、店舗・オフィスの新築、リノベーションになる。

モダンリビング 174 191掲載
2011 DDA特別賞受賞
2012 JCDデザインアワード金賞受賞

また建築の可能性を見いだすのに絶対不可欠なクリエイティブ活動自体に関心があり
形にとらわれないデザインをテーマに活動範囲は多岐にわたる。
クリエイティブシェアオフィス【FACTO】の代表を務める。
「子供達にトキメキを」をテーマに通天閣を中心に新世界行われるデザイン、
アートのイベント【ツムテンカク】の発起人の内の一人で実行委員として活動。
公益財団法人大阪市都市型産業振興センターが運営するクリエイター支援施設、
【メビック扇町】のインタビューアーの一人としてコーディネーターという役割で活動参加している。

 

 

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まず、FACTOで設計事務所arbolの所長としてお仕事をしていますが、日々の業務に関して教えてください。
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店舗や注文住宅の設計・管理を行っています。基本業務としては、
基本設計・実施設計・現場監理などを行っています。

 

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FACTOでお仕事する時間帯というのは決まっていますか?
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決まっていないですね。出たり入ったりしています。

 

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FACTOでお仕事をされる前からも、個人で事務所をされていましたが、
FACTOでお仕事をする事で仕事のスタイルは変化しましたか?
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基本的には変わりません。しかし、FACTOに入ってからは、個人でひとりでやっていた頃に比べると、
業務に対しての緊張感がでたり、集中力が出る様になりました。
ひとりで、集中力が持続しづらい時は、わざわざ外に出て環境を変えたりしていました。

 

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FACTOには、他の会社の方もいらっしゃいますが、その方々との関わりはどうですか?
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元々自分からしゃべる方ではなく、ガヤガヤとしたところの隅で話を聞いているのが好きなので、
そんなによくしゃべったりということはないですが、
少し挨拶や話をしたり、たまにご飯に行ったりしています。

 

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他の会社の方がいらっしゃるという事で、何か気を使っていることなどはありますか?
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今まで自分の事務所でやっていた頃はスタッフを指導する時に大きな声を出す事もありましたが、
FACTOでは他の人も居るのであまり大きな声は出さないように気をつけています。(笑)

 

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では、FACTOの業務に関しても伺いたいと思います。
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まず自分は責任者という立場ではありますが、FACTOはパブリックな場であるから、
自分がメインでぐいぐいと引っ張って行くよりは一歩引いた形で、フラットでありたい。
他のスペース運営者の方の話でも良く聞くが、コワーキングスペースというのは、
利用者同士の自発的な活動を望んでいる。
それぞれで、自然につながったりコミュニケーションが発生していくのが理想です。

 

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堤さんご自身で何か工夫されている事はありますか?
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周りの方の意見を取り入れるようにもしていて、
現状を色々と試行錯誤するようにしています。レイアウトやFACTO内の仕組みを変えてみたり。

 

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FACTOはどういう思いで作られたのですか?
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業界の中だけで業界の先人から学んで行くという事は非常に大切な事だと思います。
クリエイターズシェアオフィスは、別のジャンルも取り入れた、
全く新しいわけではないが良いエッセンスがぎゅっと詰まったものを作り出せる場であればいいなと思っています。
例えば、誰かが、その他のジャンルの人の作品を見てインスピレーションを受けたりすることがあると思いますが、
出来上がった作品を見るだけではなく仕事に対するアプローチや姿勢からも刺激を受けることがあります。

コラボレーションで何かを作る場合、コンセプトや考えを共有し、
一人ではできない良いものを作り出すことができますが、その場合たいていは、
成果物を作るために必要なものを共有します。
しかし、別々の仕事をしていても同じ空間に居る事で、相手から受け取ることはたくさんあります。
プロセスのコラボレーションと言ったら良いのですかね?そういう場にもなって行って欲しいです。

 

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では、最後に、堤さんご自身の今後の展望とarbol・FACTO両方の展望を聞かせてください。
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arbolでは、プロセスから大事にものづくりをして行きたい。
表層的なものにならないよう深々と考えられたものを作りたい。
有名で奇抜な建物は最初に訪れた時は、圧倒されるが、しばらくすると飽きてきてしまう。
こういった建物は、写真映えもする。しかし、写真で見たり、訪れた瞬間にさほどビックリはしないが、
ずっと心に残り続ける建物もある。本当に良いものは、写真でも勝てない。
実際の空間が一番良く感じられる。僕は、後者のような建築を目指しています。
建築はその場にいない限り、プロダクト、紙媒体、音楽や映像のように、
手元において何度も聴いたり見たりできるものではないので、じんわりと心に残るものが大事だと思っています。

FACTOの展望は、ビジョンを共有できるような相手と、
運営自体も共同で出来る様になって行けたらと思っています。
また、個々で動く人が増えてきていますが、
FACTOはそういった個人の発信力を助ける場になっていけばと思います。
FacebookなどのSNSが個人の発信の場として活躍していますが、
SNSでは補えない部分をFACTOは提供できるのではと思います。
SNSをつかったコミュニケーションはFace to Faceと比べれば、
どうしても間にフィルターがかかっているようなコミュニケーションになりがちですが、
同じ場を共有することで、見えてくる情報も多くあります。
そこに重要な情報ときっかけがあると思います。

自身の展望としては、子供の頃、デザインアートに触れて感じた想いを伝えたい。
別に色々と知っていなくても良い。誰でもデザインアートに触れられる、
もっとデザインアートが生活に根付くような社会になっていってほしい。
日本独自の文化も再確認できればと思う。

arbol・FACTOはまったく違う事業のようですが、実はどちらもリンクしていて、
FACTOで大事にしているコミュニケーションも空間デザインの要素の一部なんです。
空間デザインを突き詰めるとコミュニケーションにあたる。
また、単純にFACTOで起こるクリエイティブの可能性も見てみたいです。

 

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堤さん、貴重なお話をありがとうございました。
arbolという専門とFACTOという新しい可能性。違うようで繋がっている。
これからも、それぞれがどんなに成長していくのか、楽しみです!